世界最強のアナグラム(当時)は元素周期表にある

こういう本を読みました。

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身近にある元素が人類史とこんなに密接してて面白いよね!という内容でした。ただ雰囲気としては若干暗い向きで、例えば毒ガスや公害問題や研究者の醜い成果争いなど、あながち人類史の辿ってきた道としてはまっとうな雰囲気です。

基本的には元素の性質をそれほど知らなくても読める(が、例えば電子は原子核のまわりを惑星のように飛んでいるのではなく、雲のように分布しているということは知っておかないと理解が難しいかも)し、トリビアとしても十分で面白いです。例えばアンモニアの製造技術で窒素の固定化に成功したハーバーなんかはかなりのキチガイで、窒素製造の理由は一般に言われている肥料合成による食糧の安定供給ではなく、火薬の原料となるニトロ化合物の生成にあったり、また別の塩素系の毒ガス合成では、自ら毒ガス部隊長になって効果を確認したりなど、いわゆるマッドサイエンティストな人たちもたくさん登場しているのです。原爆の有効性を確認してさらにヒャッハーな水爆を開発した話などもあります。

というわけで、元素を身近なものとして(特に危険な意味で)把握するのにはとてもステキな一冊でした。

で、本の最後の注釈には、こんな世界最強(1999年当時)のアナグラムが周期表に隠されていたとか。

まず、周期表にある元素を2つのグループに分けて名前をいじってやると、アナグラムが可能なのです。

hydrogen + zirconium + tin + oxygen + rhenium + platinum +
tellurium + terbium + nobelium + chromium + iron + cobalt +
carbon + aluminum + ruthenium + silicon + ytterbium + hafnium +
sodium + selenium + cerium + manganese + osmium + uranium +
nickel + praseodymium + erbium + vanadium + thallium + plutonium
=
nitrogen + zinc + rhodium + helium + argon + neptunium +
beryllium + bromine + lutetium + boron + calcium + thorium +
niobium + lanthanum + mercury + fluorine + bismuth + actinium +
silver + cesium + neodymium + magnesium + xenon + samarium +
scandium + europium + berkelium + palladium + antimony + thulium

まあ元素にはなんとかgenだの、なんとかniumが多く存在するので、あり得ると言えばあり得るのですが、びっくりするのはここから。上述した元素をそれぞれの元素番号に置き換えてやると、なんと足し算でも答えが同じになってしまうのです。

1 + 40 + 50 + 8 + 75 + 78 +
52 + 65 + 102 + 24 + 26 + 27 +
6 + 13 + 44 + 14 + 70 + 72 +
11 + 34 + 58 + 25 + 76 + 92 +
28 + 59 + 68 + 23 + 81 + 94
=
7 + 30 + 45 + 2 + 18 + 93 +
4 + 35 + 71 + 5 + 20 + 90 +
41 + 57 + 80 + 9 + 83 + 89 +
47 + 55 + 60 + 12 + 54 + 62 +
21 + 63 + 97 + 46 + 51 + 69
= 1416

ダブルアナグラムというらしいのですが、誰も仕組んだわけでもなくこういうこともあり得るのが不思議な周期表なのです。

Anagrammy Winners by Mike Keith


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About しゅ

修士課程終了後、某素材メーカーに就職→1年2ヶ月後退職、大学に戻り2011年10月から博士課程在籍。 専門は表面機能材料およびトライボロジー、特にナノカーボン材料の合成プロセスと物性解析。 妻子持ち。7歳長男、2歳長女。 2013年4月よりJSPS特別研究員(DC2) Twitter @sss7sss77 Facebook shu.sawai
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